三光正宗大吟醸 (さんこうまさむね だいぎんじょう)
このお酒に使われている原材料は地元産契約栽培の酒米「山田錦」だけです。
「山田錦」は「雄町米」を先祖とする日本を代表する酒米です。
当蔵では長年にわたり「山田錦」と「雄町米」の契約栽培を始め、良い酒米の栽培指導に尽力された故・永谷正治先生の指導を受けた地元新見市の農家が、一反一反心を込めて栽培した上質の「山田錦」。上流には鯉が窪湿原からの清流が流れ込み、米作りに良いとされる寒暖差のある山間の棚田で栽培しています。
仕込水は中国山地の中心の地であるこの上神代(かみこうじろ)にある三光山の麓から湧く井戸の水。口当たり柔らかなこの水は当蔵のすべての水を賄う命の水で、当蔵の創業者は良い水を求めてこの地に蔵を建てました。
「山田錦」を使用する大吟醸の仕込みは特に慎重な仕込みとなります。
吟醸としての風味と「山田錦」の特徴である甘みの強さと深みのある味わいを最大限引き出すため、精米歩合を40%にまで高め米を磨き上げました。厳寒の季、張り詰めた緊張感の中、精米された「山田錦」を少量ずつ秒単位ですべて手洗いします。そしてそのお米を昔ながらの甑蒸しを行い麹造り、酒母(もと)、仕込み、昼夜を問わず手入れを行いじっくりと醸します。
造り手は杜氏「山上道広」。
二十年以上の酒造経験を持ち、杜氏になってすぐにいくつもの賞を受賞する、これからが期待される杜氏の一人。
最高の「山田錦」を全量使用し、「米」「水」「技」の三つの光(三光)を集めたことで、「山田錦」の甘み・深みのある味わいを出しつつ、上品さと香りを併せ持つ大吟醸を醸すことができました。
氷温貯蔵で熟成を行い、いま、静かに出荷の時を待っております。
全国新酒鑑評会でも3年連続金賞を受賞し長年受け継がれてきた技と経験に裏打ちされた三光正宗から、大吟醸をお届けいたします。
どうぞご堪能ください。