備前焼窯元 五郎辺衛窯
元々は江戸の末期「香登(かがと)のお歯黒」の包装紙を一手に納入する『紙屋 五郎辺衛』が始まりです。幕末とともにお歯黒が禁止されることを察知し、明治元年より『醸造元 五郎辺衛』に転身。お酢造りをはじめ、醤油やソース造り等を営んでいました。昭和46年、一族にて備前焼製造販売を開始し、昭和54年『窯元 五郎辺衛窯』として独立いたしました。
明治21年に新築された酒蔵を昭和8年に移築、醤油の詰め場として使われていた蔵を5年前に改装いたしました。約60坪の広さの蔵の中には数百点もの作品が並んでいます。
地元香登のヒヨセ土をベースにしております。伝統的なロクロ成形だけでなく、手びねり成形・鋳込成形など幅広い技法で備前焼の可能性を求めています。