




新岡山港からフェリーに揺られる事、70分。
小説『二十四の瞳』の作者壷井栄の故郷で知られる、小豆島の土庄港に到着する。
今回の目的地、寒霞渓(かんかけい)は、島のほぼ中心に位置する。
大分の耶馬渓、群馬県の妙義山と並び、日本三大奇景(または日本三大渓谷美など)と称され、海と大渓谷を一望できる景勝地として人気を博し、特に紅葉の季節には多くの観光客でにぎわいをみせる。今回の瀬戸内の人は、観光資源の維持発展に尽力する、小豆島総合開発株式会社の日岡康雄氏に、お話を伺った。
小豆島総合開発は1961年10月6日に設立され、1963年4月3日にロープウェイが開通すると、同じ年の11月にお土産を販売する寒霞渓万有館をはじめ、レストランなどの観光施設を山頂駅付近に整備し、現在に至る。
寒霞渓万有館は、その名の通り観光客向けに小豆島や瀬戸内の特産品を幅広く取りそろえる。
取り扱う商品は特に厳選されたもので、一例ではあるが、紹介していく。


日本一の生産量を誇るオリーブオイルについて。
小豆島が特産地となったのは、1908年香川県が農商務省指定の栽培試験の委託を受けた事に端を発する。 その後1917年には、県から試験用としてオリーブの樹が小豆島にわたり、現在日本一の生産量を記録するに至る。日本一の生産量とは言え、小豆島産100%の商品というのは非常に貴重。ほとんどの商品がスペイン産のオリーブを加工して作らている。その中でも小豆島産100%のエキストラバージンオリーブオイルが、一番のお勧めだという。エキストラバージンオリーブオイルとは、オリーブの実を搾ったバージンオイル(一番搾り)のうち、酸度が0.8%以下で特に良質なもので、生産量が少ないオリーブから僅かしか生産できない。
小豆島が特産地となったのは、1908年香川県が農商務省指定の栽培試験の委託を受けた事に端を発する。 その後1917年には、県から試験用としてオリーブの樹が小豆島にわたり、現在日本一の生産量を記録するに至る。日本一の生産量とは言え、小豆島産100%の商品というのは非常に貴重。ほとんどの商品がスペイン産のオリーブを加工して作らている。その中でも小豆島産100%のエキストラバージンオリーブオイルが、一番のお勧めだという。エキストラバージンオリーブオイルとは、オリーブの実を搾ったバージンオイル(一番搾り)のうち、酸度が0.8%以下で特に良質なもので、生産量が少ないオリーブから僅かしか生産できない。
小豆島の気候は瀬戸内海型気候であり、温暖少雨の環境はオリーブの生育に適し、小豆島で育まれたオリーブから精製されたエキストラバージンオリーブオイルは、非常にフルーティで、口内で一瞬にして華やかな芳香を放つ。その品質には、小豆島オリーブ検定の資格者でもある日岡さんも太鼓判を押す。
また、使いやすい109gサイズ、一度開封すると酸化が進んでしまうオリーブオイルには最適のサイズだ。


次に独特な製法で知られる手延べそうめんについて。
小豆島そうめんは、日本三大そうめんに数えられる。そうなったのは、冬場に雨が少ない気候と良質の水、島の伝統産業としての製塩業など、そうめん製造に最適な環境が揃っていたからと日岡さんは語る。 そうめんづくりの製法は手延法として、400年余りの長きにわたって引き継がれているという。手延べそうめんの特徴は、麺を伸ばす時に油を塗って伸ばす事。一般的には菜種油を使うのだが、小豆島ではごま油を使う。これにより酸化が抑制され、油臭さを除去する工程も省ける。商品の中で極寒製そうめんというものがあるが、これは寒霞渓から吹き下ろす冷たい空気で寒い冬場にしっかりと乾燥させたそうめんの事を指す。少雨ながらも降り注いだ雨が寒霞渓に浸潤し、その渓谷でろ過され良質な水を産む。少雨で乾燥した空気と、寒霞渓から吹き下ろす冷たい空気がより乾燥を促進し、その強いコシを産む。 まさに小豆島の自然の結晶とも言えるそうめん。取材したのは2月という真冬だが、想像するだけで食欲が刺激されてしまった。
小豆島そうめんは、日本三大そうめんに数えられる。そうなったのは、冬場に雨が少ない気候と良質の水、島の伝統産業としての製塩業など、そうめん製造に最適な環境が揃っていたからと日岡さんは語る。 そうめんづくりの製法は手延法として、400年余りの長きにわたって引き継がれているという。手延べそうめんの特徴は、麺を伸ばす時に油を塗って伸ばす事。一般的には菜種油を使うのだが、小豆島ではごま油を使う。これにより酸化が抑制され、油臭さを除去する工程も省ける。商品の中で極寒製そうめんというものがあるが、これは寒霞渓から吹き下ろす冷たい空気で寒い冬場にしっかりと乾燥させたそうめんの事を指す。少雨ながらも降り注いだ雨が寒霞渓に浸潤し、その渓谷でろ過され良質な水を産む。少雨で乾燥した空気と、寒霞渓から吹き下ろす冷たい空気がより乾燥を促進し、その強いコシを産む。 まさに小豆島の自然の結晶とも言えるそうめん。取材したのは2月という真冬だが、想像するだけで食欲が刺激されてしまった。
最後に寒霞渓オリジナルの特製醤油について話を聞いた。
おみやげ人気ランキング醤油・佃煮部門第一位のPOPが貼られている、天然醸造再仕込本醸造の醤油、その名も寒霞渓が日岡さんのお勧め。 小豆島の醤油の歴史もそうめん同様、400年も前に遡る。小豆島を訪れた大阪の人たちにより、紀州で行われていた醤油作りが伝達し、明治時代には400軒もの醤油蔵があったそう。現在は20軒程度にまで数を減らしてしまった。しかし、その多くで現在も杉桶を使った伝統的な醤油作りが行われている。杉桶で仕込む事により、杉桶に付着した菌が発酵を促す。小豆島の気候が菌が住みやすい環境を作っているという。ここでもまた、小豆島独特の気候が関与しているのだ。更に国内産小麦、国内産大豆、天日干しの塩を使い、自然発酵させる無添加の醤油。4年熟成再仕込み醤油は、刺身、豆腐との相性が抜群との事。
おみやげ人気ランキング醤油・佃煮部門第一位のPOPが貼られている、天然醸造再仕込本醸造の醤油、その名も寒霞渓が日岡さんのお勧め。 小豆島の醤油の歴史もそうめん同様、400年も前に遡る。小豆島を訪れた大阪の人たちにより、紀州で行われていた醤油作りが伝達し、明治時代には400軒もの醤油蔵があったそう。現在は20軒程度にまで数を減らしてしまった。しかし、その多くで現在も杉桶を使った伝統的な醤油作りが行われている。杉桶で仕込む事により、杉桶に付着した菌が発酵を促す。小豆島の気候が菌が住みやすい環境を作っているという。ここでもまた、小豆島独特の気候が関与しているのだ。更に国内産小麦、国内産大豆、天日干しの塩を使い、自然発酵させる無添加の醤油。4年熟成再仕込み醤油は、刺身、豆腐との相性が抜群との事。


日岡さんからたまルンMALLのお客様へメッセージをいただいた。
寒霞渓は紅葉が有名ですが、四季折々に表情を変える渓谷美は素晴らしいので、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、 冬は雪景色と、全てを楽しんでもらいたいです。 まだまだ小豆島も知名度が高いとは言えないので、この渓谷美、小豆島の魅力を日本のみならず、世界へ発信して来島者を増やしたいです。 大阪勤務から小豆島の自然が忘れられず、Uターンで小豆島へ帰って来たという日岡さん。 勤務のあとには海釣りなども楽しみ、島の自然を満喫している様。 かんかけ、かんかけと独特のイントネーションで寒霞渓を語るその言葉には、寒霞渓、小豆島への愛が満ち溢れていた。
寒霞渓は紅葉が有名ですが、四季折々に表情を変える渓谷美は素晴らしいので、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、 冬は雪景色と、全てを楽しんでもらいたいです。 まだまだ小豆島も知名度が高いとは言えないので、この渓谷美、小豆島の魅力を日本のみならず、世界へ発信して来島者を増やしたいです。 大阪勤務から小豆島の自然が忘れられず、Uターンで小豆島へ帰って来たという日岡さん。 勤務のあとには海釣りなども楽しみ、島の自然を満喫している様。 かんかけ、かんかけと独特のイントネーションで寒霞渓を語るその言葉には、寒霞渓、小豆島への愛が満ち溢れていた。