島に着くと大きな招き猫が迎えてくれる
新宮という都会から船で19分とほんとに気楽に渡れる相島。
新宮の渡船乗り場にも猫がいっぱいでどの子もまるまる太っている。
島ではアコヤガイを栽培しているようで、漁港の空にはピールルピーと喧しく鳴き立てる大勢のトンビが飛び交っている。
そして至る所に猫ねこ。
なにしろ相島はCNNで「世界6大猫スポット」に選ばれた猫の島なのだ。
2019年、相島に初めて来た時は自分の中で、ご朱印帳という長い紙に筆で描いていくスケッチがブームだった。
ほら、見て!こんな絵がだらだら続き、広げると絵巻物のように圧巻だけど、あまりに長くて展示もできないほど。
獰猛なトンビに猫も負けない
島の人以外は猫にエサをやってはいけない決まりだ
当時は“ダーウィンが来た!”に相島の猫たちが登場して、女王波乱の交代劇などをちょうど見たばかりだったので、映像と実際の猫を結び合わせて楽しんでいた。
有名なコムギに会えてすごくうれしかったけれど、残念ながらおととし亡くなったらしい。
有名なコムギに会えてすごくうれしかったけれど、残念ながらおととし亡くなったらしい。
ミューの家系と思われるラオ
島の看板猫だったコムギ
さて、まずは腹ごしらえと“島の駅あいのしま”の一階にある丸山食堂で名物のハート型魚のすり身コロッケを食べてみる。
さっくりしておいしい。
島で唯一の食堂はメニューも豊富。ラブ・コロッケ定食940円
もちろんとれとれのお刺身も美味しい
食堂の外でも猫が待ってる
丸山食堂にこども達の描いた“あいのしまタンケン”の地図が貼ってあって、景色がいいとあったので、島の周囲を歩くことにした。
漁港を超え、小学校も超えると登り坂になってきた。
坂の上から一匹の猫がゆうゆうとやってくる。
ジャム系の綺麗な色。懐っこくすり寄ってきて、ゴロンと横たわる。
「じゃあ、一緒に行こう!」と言ったらほんとについてきた。
あっ、もしかしてこのこはラオ?ラオだ!
まさか私を覚えているわけはないけど、もう一度会えてうれしい!
漁港を超え、小学校も超えると登り坂になってきた。
坂の上から一匹の猫がゆうゆうとやってくる。
ジャム系の綺麗な色。懐っこくすり寄ってきて、ゴロンと横たわる。
「じゃあ、一緒に行こう!」と言ったらほんとについてきた。
あっ、もしかしてこのこはラオ?ラオだ!
まさか私を覚えているわけはないけど、もう一度会えてうれしい!
わーい ラオと再会できた!
しばらく着いてきたラオがブゥー、ギャオウと不穏に鳴くので、何事?と思ったら、くさむらに大きなしま猫が潜んでいた。
ひとしきりもめ事の後、去っていくラオとサヨナラしてシマ猫と遊ぶ。
ひとしきりもめ事の後、去っていくラオとサヨナラしてシマ猫と遊ぶ。
きみはなんて名前なの?
ハート型の相島、猫型とも言える左耳の伸びている部分は鼻づらと呼ばれている。
鼻づら方面に行けば、きっとメガネ岩が見えて、それを見たら帰るつもり。
船の出発があるからね。
どんどん歩いていくと、メガネ岩が見えた!島一周は一時間以上かかるようだ。
鼻づら方面に行けば、きっとメガネ岩が見えて、それを見たら帰るつもり。
船の出発があるからね。
どんどん歩いていくと、メガネ岩が見えた!島一周は一時間以上かかるようだ。
手前にゴロゴロしてるのは石だけでできた古墳“つみ石塚”
船着き場付近は店もあるけれど、ちょっと離れると人家もなく、人も歩いていない。
でも夕方の最終便にはこんな小さな島なのに、驚くほど大勢のこどもたち、中学生くらいが沢山乗っている。
降りるこどもを呼び止めて聞いてみたら、なんと漁村留学ですって!
中学は新宮中学相島分校。
希望者が多いので、面接で人数制限をするそうだ。
中学生は消防団にも入るという。
島の子は中学生4人に小学生6人だけど、新宮の子たちが入って、3倍くらいの数になる。
「自然がいっぱいで、島の人たちとも触れ合えるのがとってもいいよ!」と急遽のインタビューに答えてくれたこどもたち。
新宮の渡船場に待っていた乗り合いバスや迎えの車で、それぞれの家に帰っていった。
とってもいい試みだね!
今まで訪ねた猫の島でも学校の生徒があまりに少ないのを心配していたけど、こんな取り組みがどこでもできるといいのに。
でも夕方の最終便にはこんな小さな島なのに、驚くほど大勢のこどもたち、中学生くらいが沢山乗っている。
降りるこどもを呼び止めて聞いてみたら、なんと漁村留学ですって!
中学は新宮中学相島分校。
希望者が多いので、面接で人数制限をするそうだ。
中学生は消防団にも入るという。
島の子は中学生4人に小学生6人だけど、新宮の子たちが入って、3倍くらいの数になる。
「自然がいっぱいで、島の人たちとも触れ合えるのがとってもいいよ!」と急遽のインタビューに答えてくれたこどもたち。
新宮の渡船場に待っていた乗り合いバスや迎えの車で、それぞれの家に帰っていった。
とってもいい試みだね!
今まで訪ねた猫の島でも学校の生徒があまりに少ないのを心配していたけど、こんな取り組みがどこでもできるといいのに。
玄界灘の荒い海を夕焼けが美しく染める
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作家プロフィール
池田あきこ
東京、吉祥寺生まれ。
1976年、革工房わちふぃーるど設立。
1983年、初の直営店を自由が丘にオープン。ショップのシンボルマークとして『猫のダヤン』が誕生した。
1987年より不思議な国わちふぃーるどを舞台に絵本を描き始め、画集、長編物語、旅のスケッチ紀行など多方面に作品を発表。著書は130タイトルを超える。
1999年、初の原画展全国ロードを開始。
2010年から「ボルネオ緑の回廊」プロジェクトで、動物たちに安全な森をプレゼントする活動を続けている。
2018年、立体的に世界を楽しむ「猫のダヤン35周年 ダヤンと不思議な劇場 池田あきこ原画展」を松屋銀座を皮切りに全国ロード開催。河口湖木ノ花美術館にて常設展開催中。
2023年6月28日より猫のダヤン40周年記念展『池田あきこ原画展ーダヤンの不思議な旅』を銀座松屋で開催。
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